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『テレコム・フォーラム』に弊社記事が掲載されました

2017.02.20

日本電信電話ユーザ協会『テレコム・フォーラム』に掲載されました
加工部品メーカーに限らず、日本の製造業の多くが激化する国際的なコスト競争にさらされ、製造拠点を海外に移してきたにも関わらず、同社はあくまで国内にとどまり、しかも着実に業績を伸ばしている。なぜそれが可能だったか専務が語ります。

 「他社が追随できない技術力と自社開発の設備で付加価値の高い製品を作ることができたからです。自動車ティアワン(一次サプライヤー」各社のお客様及びパートナー企業とともに、時代の先を見極めながら経営資源を投入してきました。大げさな言い方かもしれませんが、私たちは日本のモノづくり、製造業を支える存在でありたいと願っているのです」 そして同社の技術競争力の源泉は、「1980年代にFA用ロボットを自社開発して以来続いているICTの徹底活用にある」とも語ります。

 ICT活用の基本方針は「熟練技(人)XロボットX IT」

 同社のICT活用は、生産管理などの基幹システムからホームページまで、自社専用に開発されたシステム群と、営業や経理などに用いるパッケージあるいはクラウドサービスを活用するシステム群とを組み合わせています。自社用システムを開発しているのは、同社の関連会社(マイクロリンク社)です。
 「ICT活用の狙いは、まず製造工程の徹底的な自動化を図り、人が考える仕事に集中できるようにすること。次に職人技のカン・コツもノウハウを仕組みに置き換え、人への依存度を10分の1にすること。そして、省力化・省人化につながるコストダウンの工夫は躊躇なく進めること、という方針のもとに行っています。いわば『熟練技(人) X ロボット X IT 』の融合です」
 その一例として現場で見せてくれたのは、「TPS(トヨタ生産方式)カメラ」と呼ぶ自社開発のシステム。これは作業者の動きをiPhoneやiPadで撮影し、各工程に要する時間をタイムスタンプで計測しながら作業改善に役立てるものです。
 「これはアプリケーションとしてAPPストアで市販しています。同じ悩みを持つ同業者にも約立ててほしいし、開発費の回収にもなるからです」
 同社では、仕入先管理用のEDI(データ交換)システムなども自社用に開発。使い込んで洗練したシステムをマイクロリンク社経由で同業者にも公開・販売しています。


ホームページやSNSも活用して顧客ニーズを敏感にキャッチ

 同社のICT活用の徹底ぶりは、ホームページやFacebookからもうかがえます。例えば「大型モータハウジング」で検索すると、1位から4位まで同社の情報が並んで表示されるのです。これはSEO対策がなされているからです。
 「今、自動車業界はPHV、さらには自動運転技術など次世代を見越した技術開発に全力をあげています。そのカギを握るのが基幹部品であり、PHVのモーターを固定して動力を効率良く伝えるのはハウジングの加工精度なのです。パワーアップするには高精度の大型モーターハウジングが必要だが、どこに頼めばいいのかと技術者は迷っています。そこで大型・高精度部品の深絞りや穴あけ、一体成型の技術資産がある当社に発注してもらえるのです」
 クラウドサービスの活用も徹底しています。例えば名刺管理ソフトで顧客情報を共有することによって、営業担当でも把握していなかった顧客のキーパーソンを見つけることができるようになりました。また社内SNSによるクラウド会議室やグループウェアで同僚と営業のドキュメントや互いのスケジュールも共有することによって、情報伝達のタイムラグがゼロになり、営業日報も廃止しました。
 このように顧客ニーズを敏感にキャッチし、業務を効率化するICT施策を進めた結果、この2年間に同社の売上高は20%伸び、特に次世代自動車向け部品の売り上げ比率も25%超、新規獲得した顧客数も24社にのぼっています。

AIとIoTの活用が進めば「あと戻りできない次元に入る」

 2016年12月、同社は金型部品の平面研磨工程にIoT技術を導入しました。これは各種工作機をつなぎ、センサーで稼働状態の監視や分析を行い、加工結果と照合しながら制度と時間短縮の最適化を図る仕組みです。
 「成果はまだ見えていませんが避けられない挑戦だと思っています。IoTを使いこなすには、試行錯誤から学習するディープラーニングなどAIの技術も必要です。簡単な仕事だから機械に任せるという発想では追いつかない。AIが発達すれば、人間の能力を超えて、”あと戻りできない次元に入る”と言われていますが、私たち基幹部品メーカーこそ、それに対応できるようにしておかなくてはならないと思っています」
 ”あと戻りできない次元”とは、専門家の間で「シンギュラリティ」または「技術的特異点」と呼ばれるもので、AIが人間以上の処理能力と創造性を発揮し、
製造工程や経営のあり方も超効率化し、産業構造も変えるという節目のことです。この予測を軽視せずにできることから備えておきたいという専務の経営姿勢はまさに駆使的と言えるでしょう。


 

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