2022.11.07
久野金属工業の工機部参与である大野和夫氏が、令和4年秋の褒章である「黄綬褒章」を受章しました。
大野和夫氏は、1979年に同社に入社し、試作部門に配属された後、金型加工、金型設計、金型の組立などの技術を習得しました。これまでに同社が製作してきた部品点数約1600件、製作型数8000型に携わっており、特に電気自動車部品の生産コスト・生産効率の大幅なアップに貢献してきました。
電気自動車部品には、プレス金型製造が困難な「複雑高精度部品」が含まれており、これまでの製法では切削加工によって製造されていました。しかし、大野和夫氏は金型設計や加工方法を考案し、切削加工からプレス加工への製法転換を実現し、従来の製造コストを10分の1、生産効率も10倍にアップすることに成功しました。
大野和夫氏は、2018年度には厚生労働大臣賞「現代の名工」を受賞しており、今回の黄綬褒章受章によって、その長年にわたる技術的な貢献が讃えられました。
*春秋褒章(内閣府HPより)
自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した方を対象とする紅綬褒章、社会奉仕活動に従事し顕著な実績のある個人等を対象とする緑綬褒章、その道一筋に業務に精励し衆民の模範である方を対象とする黄綬褒章、学術、芸術、技術開発等の功労者を対象とする紫綬褒章、教育、医療、社会福祉、産業振興等の分野で公衆の利益を興した者又は保護司、民生・児童委員、調停委員等の事務に尽力した方を対象とする藍綬褒章があります。
複雑高精度プレス部品の製品開発から
プレス加工・溶接組立・機械加工まで一気通貫
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